2010年10月19日火曜日

バウムクーヘン事変

事件は2010年10月14日未明に発生した。
起きて、最初に現場を発見したぐりふぉんさんはこう語っている。「目を疑うという言葉がありますね。まさしくその通りでした。最初は何が起きているのかわからず、あ、いや、うすうす想像はついたんですが理解することを脳が拒否したという感じでしょうか」。一時の興奮から覚めて衝撃を隠しきれない様子だった。
ぐりふぉんさんと最後の目撃者であるみねるばさんの語る内容から事象を追い直すとこうなる。前夜13日の深夜、ぐりふぉんさんとみねるばさんは紅茶を入れ、お茶うけに「カットバームクーヘン大袋入り」を出した。バームクーヘンの袋は当夜開けられたものであり、ぐりふぉんさんが二つ、みねるばさんがひとつを食べた。その後、眠くなったぐりふぉんさんは就寝、みねるばさんもぐりふぉんさんから遅れること一時間ほどして寝室へ向かった。「まさかあんなことになると思っていなくて」みねるばさんは責任を感じ、悄げているようだった。「片付けないとと思ったんですが、袋の中に個包装で入っているし、全部袋の中に戻してあったから問題ないと思って、食卓の上にそのまま置いて寝てしまったんです」。
犯行は人の寝静まった深夜に行われたようだ。本事件のオレオ容疑者(一歳)、ひじき容疑者(同じく一歳)は大袋に前足をつっこみ、カットバームクーヘンの小袋を爪を引っかけて取り出したのではないかと調べがついている。両容疑者はバームクーヘンを、個包装の上から噛み、爪を使ってこじ開けようとしたが失敗し、そのまま小袋に噛みついたと思われる。発見されたときにはバームクーヘンは袋の中でバラバラになり、爪や牙でこじ開けた穴からこぼれ出ていた。いくつかはひじき容疑者によって、彼の居住するすみかへ持ち去られ、ひとつだけきれいに包装をとくことができたものは、半分ほど噛まれた状態にあったが、どちらの犯行によるものかは不明である。食べられなかったものの、全てのバームクーヘンに噛み跡が残っていたとのことだ。
翌朝、ぐりふぉんさんが起床して発見したバームクーヘンの残骸は、全て廃棄処分となった。今後このような事態がおきないように、おやつの管理体制の見直しがオレひじ家では求められている。



というわけで、バームクーヘンをやられました。殆どひとかじりだけで、残っていたのを全部。まだ殆ど食べていなかったのに。ちょっと噛んでは「あんまりおいしくないや」と他のものを取り出してかじるを繰り返したんでしょうが、どうせ食べないならひとつ完食とかしてくれたほうがましだったーーー。
とまれ、おやつや薬は気をつけないといけないな、と思いました。たべちゃいけないものもたくさんありますからね。


『ゴチでしたー』
 
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