2012年5月1日火曜日

ニャンデル教授の「これからのごはんの話をしよう」


ニャンデル教授「これからのごはんの話をするためには、これまでのごはん――つまり過去のごはんについてわれわれは知らなければならない。誰か意見のあるものは。はい、そこの、鼻のよこにほくろのあるきみ、そう、きみだ。きみ、名前は?」



ひじき「ひじきです」
教授「ひじき、いい名前だ。では聞こう。きみは過去のごはんに対してどんな意見があるかね」
ひじき「はい、ぼくたちのごはんは不当に貧しいものだと思います」
教授「不当? しかも貧しいのかい、どういうことだろう、具体的に」
ひじき「ぼくたちは普段、ドライフードなんですが、ほうっておくとドライフード『だけ』なんです。ふりかけの鰹節やささみジャーキーは、毎回、ぼくたちが抗議をしてやっと少量出てくるものなんです。大好きなウェットフードはめったに食卓にあがることはありません」


教授「なるほど、ドライフードのごはんに不満があるということだね。他には」
ひじき「ぐりふぉんとみねるばはすぐに『うちは貧しいからおかずなんて食べられないんだよ』といいますが、台所のおいしいものいれにはおかずがたくさん入っています! ぐりふぉんとみねるばは二人だけでおいしいものを独占して、ぼくらにはくれないんです。このような格差は是正されていくべきだと思います!」
教授「OK、ひじき。きみの言いたいことはつまり、ドライのごはんだけでなくおかずを寄越すべきだということだね。この意見に対して別の意見を持つものは? はい、ではきみ、名前は」
みねるば「みねるばです。ひじきの意見では栄養面が無視されています。鰹節や煮干しなどのおかずを添加することでの腎臓にかける負担のほうが心配です」


教授「ふーむ、新しい意見が導入された。ひじきはあくまでも食の楽しみを追求し、みねるばは栄養面、健康面のみをクローズアップしている。では、鼻に三角の模様の入っているきみ。きみ、名前は」
オレオ「オレオです」
教授「きみの意見は」
オレオ「ごはんが少ないのが争いの原因。これ、間違いなし!」



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