2010年10月28日木曜日

弘法も筆の誤り

木枯らしの季節になってまいりました。今日などは秋を通り越して冬が来たのかと思わせる寒さで、猫たちも朝の日向ぼっこ、午後からは猫団子で暖をとるのに余念がありません。さて寒くなってきたといえば、夏の間は暑くて一日中だらんでれんとしていた猫たち、スポーツの秋とばかりに追いかけっこをはじめたり、おもちゃを要求することが多くなっています。
え、最近何か面白いことはなかったか、って? うーん、まあ猫が登っちゃいけないところに登るのはいつものこと、人間のご飯を狙うのもいつものことだから、そんなに変わったことは起きないねえ。

 
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図1:登っちゃいけない冷蔵庫の上に登る猫

あ、そうそう、おとついの夜のこと。ビニール袋を三角に折りたたんだおもちゃでね、なに、そんなのおもちゃじゃないじゃないかって。いいんだよ、当の猫がおもちゃとして遊んでいるんだから。ただの紐もビニール袋も使いようによってはおもちゃだよ。で、その三角ビニール袋でね、オレオが「投げてくれー、投げてくれー」て持ってくるんだ。プチプチボールでも三角ビニール袋でもオレオは投げてもらい、それを持ってくるてえ、犬みたいな遊び方が好きでね。特にクッションをジャンプしたり、コタツの下をくぐったり、障害物競走みたいな気分なんだろうねえ。投げるこっちも普通に投げるとあからさまにがっかりした表情で見るもんだからいろいろ工夫して投げる。いやいや工夫してと言っても、キャットタワーのてっぺんとか、洗濯機の中に投げるわけないだろう。カーテンの下めがけて投げたり、扉の影を狙ったり、そんなもんだ。

 
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 図2:ボールがあるわけでもないのに洗濯機の中に入る猫

その日も部屋の真ん中あたりから窓際あたりまで投げた。ちょうど猫の位置からだと、コタツを迂回していくか、まっすぐコタツの下を駆け抜けていくか、てな感じだ。うちのオレオはこういうとき迷わずまっすぐに行くんだね。だが、コタツの手前に大きいクッションがあった。オレオはクッションをひらりと飛び越え、体を低くしてコタツの下をくぐり抜け、ボールめがけて一目散、のはずだったんだよ。当猫は。
実際は踏切の位置が悪かったのか、クッションを飛び越えたオレオは、コタツの角に頭をごつんとぶつけた。音が出そうな勢いだった。相当ショックだったんだろう、オレオはそのままコタツの下に入って座り込んだ。こっちは気が気じゃない。大丈夫かと駈け寄ると、猫がこう、涙を浮かべたような顔で見るじゃあないか。悪いとは思ったけれど笑っちゃってね、なに、ひどい? そりゃあ痛かっただろうしかわいそうだけれど、まさか目測を誤ってジャンプして、コタツに頭をぶつける猫がいるなんて思わないだろう。もっと猫ってのはスマートな身のこなしをするものかと思っていたよ。
幸い、大事にはいたらなかったからいいが、オレオはショックだったのかしばらくコタツの下で固まっていたね。猿も木から落ちる、弘法も筆の誤り、猫も頭をぶつけます。

 
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 図3:木から落ちる猿のような猫

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